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2012年7月29日 (日)

Nameless Voice ~水の庭、砂の家

静岡芸術劇場へ Noism1 のダンス公演 【Nameless Voice ~水の庭、砂の家】 を観に行ってきました。

Voice01

 

会場に入ると、幕が降りた舞台の前面にペットボトルが横一列に並べられ、その真ん中に大きな拡声スピーカーが置かれていました。

開演直前、舞台下の通路に、まん丸に膨らんだ大きなリュックを背負ったおかっぱ頭のダンサー 藤井泉さんが登場。

彼女がじっと客席を見渡す中、舞台袖左右より、大きなサングラスに真っ赤なワンピースをまとった女性ダンサーが2人登場。

中央に歩み寄り、同時にスピーカーを持ち上げると、公演の概要・鑑賞時の注意がスピーカーから流れるというシュールな演出。

彼女達が舞台脇にスピーカーを置いて去ると、幕が上がり、舞台上は壁三面に沿って無数のペットボトルが壁のごとく立ち並んだ無機質な空間。

中央では、1人の男性ダンサーが体のまわりを、ぐるっとペットボトルの壁に囲まれていて…。

 

今作はダンサー個々の役柄は決まっていましたが、前回鑑賞した【ホフマン物語】に比べて物語性は薄かったです。

“水”がメインテーマとなっています。

そして、“震災”がベースに含まれていると感じました。

必要不可欠なもの・いつでも存在していると思い込んでいるもの・失うと打ちひしがれてしまうもの。

そのようなイメージが湧き出てくるような、時に際どく、時に朗らかで、時にせつない、多彩な円舞模様が展開されていきました。

 

無論、井関佐和子さんを筆頭にダンサー達・ダンスも素晴らしく、金森穣さんの構成・演出も素晴らしく、小道具も多様に用いられていましたが、全体的な華やかさという面では【ホフマン物語】のほうが勝っていました。

しかし、今作では観ていて表面的な美しさや感動とは別の、深淵な感覚におちいりました。

うまく表現できませんが、心の奥底に沈んでいた“何か”を呼び起こされたような…。

アフタートークを見終えて帰りの車中でも、まだ頭がポーっとしていました。

これまで様々なダンス公演に足を運びましたが、このような感覚は初めてです。

 

終盤での荒野をバックにしたユニゾン… 今思い返してみても鳥肌が立ちます。

 

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2012年7月15日 (日)

戦いは終わらない

阿部真央 のCDアルバム 【戦いは終わらない】 をレンタルしました。

War01_2

先月発売されたアルバムです。

 

阿部真央は、デビュー当時に曲がFMでずいぶんと流れていましたが、とんがり系・ロック系Jポップという印象で、これまで心惹かれることはありませんでした。

私にとって、エキセントリックな女性アーティストは、初期の椎名林檎で十分ですので。

ですが、先日WOWOWで放映された【COUNTDOWN JAPAN 11/12】での阿部真央のライブパフォーマンスを観て、興味が湧き作品を聴いてみることにしました。

やはり、きっちりと生歌で勝負できるアーティストは、少なからず尊敬してしまいますね。

 

張りのある独特のクリアな歌声ですね。

曲によって歌い方も変化させていて、高い歌唱力を感じさせます。

全体的にロック調の楽曲が多めですが、ポップなものやしっとりした楽曲も幾つかあります。

歌詞は、あまり飾り気の無い素直な内容ですね。

若さ・勢い・恋する女子… そのようなコンセプトが感じられました。

 

War02

ただ、なんというか… 普通ですね。

本当に、普通。

これといって心に響いてくるものがありません。

歌声はなかなか良いと思うのですが、音が中途半端でプロデュースに問題ありかと。

もっと洗練された聴き心地の良いものにするか、それとも思い切りオルタナティヴに振ってみれば、面白いと思うのですが。

 

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2012年7月 8日 (日)

ファウスト・メフィスト

月見の里学遊館 うさぎホールへ 小林十市 × 大柴拓磨 のダンス公演 【ファウスト・メフィスト 】 を観に行ってきました。

 

Faust01
 

 

1週間前に新聞の記事で公演があることを知り、チケットを予約しました。

かつてベジャール・バレエ・ローザンヌで活躍した小林十市さんが、静岡の片田舎の小ホールで公演を行うとは、にわかには信じられませんでしたが…。

 

舞台上には2脚の椅子、背後には等間隔で立ち並んだ金属製のポール。

小林さんが舞台左脇から登場して椅子に座り、少し間を置いてから大柴さんが右脇より登場、この舞台をどのように展開していくか? ということを語り合い始めました。

 

ファウスト(小林)とメフィスト(大柴)。

たぶらかされるされる男(小林)とたぶらかす悪魔(大柴)。

出演は2人だけ、小道具も少なく、演出もシンプルでしたが、演劇的な要素が強く、セリフを掛け合う場面も多かったので、観ていて結構分かりやすい舞台でした。

 

ダンスは… 素晴らしかったですね。

さすがに2人とも長い間バレエダンサーとして活躍してきただけあって、バレエの動きをベースにしたダンスが映えますね。

小林さんは一つ一つの所作が柔らかく繊細で美しく、大柴さんは切れのあるパワフルでダイナミックなダンスで、私達観客を魅了してくれました。

 

Faust02

約70分の公演でしたが、密度が濃く、楽しんで観ることができました。

バレエ関係者と思われる子供の観客も結構多く、彼らにとっても良い刺激になったのではないでしょうか?

 

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2012年7月 1日 (日)

ソウル・サーファー

映画 ソウル・サーファー を観に行ってきました。

Soul01

ハワイを舞台に、サメに襲われ片腕を失った少女が再起し、プロサーファーになることを目指す実話を基にした作品です。

 

ハワイの海の映像が美しかったですね。

晴れ渡った空・豊かな自然・ラフな格好の人々など、観ていて何となく開放的な気分になります。

 

アクシデントに見舞われ絶望しながらも、家族や友人に支えられ奮起する少女。

登場人物は皆愛情深く良い人ばかりで、広大な海の映像と相まって、じわじわと暖かい気持ちになりました。

また、登場人物達が織りなすドラマ部分と、サーフィンのアクロバティックなシーンとのバランスも良かったと思います。

サーフィンの大会で大波に乗り様々な技を披露する場面も、なかなか迫力がありました。

主人公を演じた女優も綺麗でしたし、重すぎず軽すぎず、誰が観ても肩肘張らずに楽しめる作品だと思います。

 

Soul02

ただ、実話ベースの作品には時々ありがちですが、最後の演出手法はいただけませんね。

せっかく物語の中で主演女優をはじめ、俳優陣に感情移入したのに… 覚めてしまいました。

 

そして、映画自体は良かったと思いますが、余韻が残らないというか、いまいち心に響きませんでした。

演出がベタなこともありますし、私自身がマリンスポーツに全く縁も興味も無いからかもしれません。

 

ということで

自己満足度 : /10点満点

 

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