2012年12月30日 (日)

2012年 私的ベスト3

今年1年間を振り返り、私が触れてきた映画・音楽・コンテンポラリーダンスの中での、満足度ベスト3を挙げたいと思います。

 

 

  • 映画
  1. 別離
  2. サラの鍵
  3. ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル

 

  • 音楽
  1. 変身】 : チャットモンチー
  2. Force】 : Superfly
  3. Blunderbuss】 : Jack White

 

  • コンテンポラリーダンス
  1. ホントの時間】 : 珍しいキノコ舞踊団
  2. Nameless Voice ~水の庭、砂の家】 : Noism1
  3. ボンビックス モリ with ラッシュ】 : インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンスカンパニー

 

 

来年も、なるべく多くのハイクオリティな作品に触れてみたいです。

 

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2012年12月16日 (日)

明るい部屋

新国立劇場へ 高谷史郎 のダンス公演 【明るい部屋 】 を観に行ってきました。

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会場の中央に舞台があり、その左右に観客席が設けられていました。

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舞台中央には肘掛けソファとスタンドライトが2つづつ。

天井には大型の液晶スクリーンが3つ。

開演すると、シックな装いの2人の女性が通路から現れソファに着席。

身動きせず何十秒か過ぎた後、ゆっくりと同時に同じ動きをはじめ…。

 

ダンスパフォーマンスというよりインスタレーションアートの色合いが濃かったですね。

柔らかく点滅するスタンドライト。

床の上をゆっくりと勝手に移動していく机と椅子。

様々な映像が投影される天井の液晶スクリーン。

電子音中心のBGM。

場面転換の際、黒い服装の多くの男性スタッフが現れ、機材を移動・設置する様子をそのまま見せるというのが斬新でした。

 

ダンスらしい動きが見られたのは公演中盤の一場面だけで、女性ダンサーの独舞。

無数に並べられた点滅するスタンドライトの合間を縫いながら、緩やかに踊る様が印象的でした。

 

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ともかく観ていて、不思議な心地良さを感じましたね。

現代アート好きの脳を刺激される舞台でした。

今でも様々な場面が脳裏に焼き付いています。

 

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2012年12月 2日 (日)

ボンビックス モリ with ラッシュ

世田谷パブリックシアターへ インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンスカンパニー のダンス公演 【ボンビックス モリ with ラッシュ】 を観に行ってきました。

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このカンパニーの存在は、7年位前にNHK教育の番組で放映された【オイスター】という作品を観て知りました。

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その舞台が強く印象に残っていたので、今回チケットを入手しました。

 

開演で会場が暗転すると、幕の降りている舞台脇より くたびれたコート姿の壮年の男性が登場。

観客席に向かって英語で語りかけ、途中からスーツケースを持った男性も加わって、いわゆる前説が行われました。

 

今回、2つの作品が上演されました。

 

  • 【ラッシュ】

舞台中央を中心に、円形に並べられた12脚の木製の椅子。

その中央に、天井から吊るされた裸電球。

複数の男女のダンサー。

ウッドベース基調のBGMが流れる中、リズミカルでコミカルな動きが展開されました。

ダンサーは極度に猫背の姿勢をとったり、まるで昔の外国のアニメに出てくるデフォルメされたキャラクターのよう。

かつダンスの技量も素晴らしい。

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椅子をテンポ良く移動し組み合わせたり、アニメーション映像が投影されたり、様々な演出で目を楽しませてもらいました。

終わり方も、素敵な余韻を残してくれました。

 

  • 【ボンビックス モリ】

舞台背面に、幾つかの不規則な大きさの四角い穴がある黒い壁。

白っぽい全身タイツのような衣装を纏った複数のダンサー。

そして、“箱”を纏って四つん這いに移動するダンサーも。

時折細い紐を操り、タイトルのように蚕を連想させます。

しなやかで、静謐さが漂う動き。

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ダークファンタジーチックな雰囲気と加飾を削ぎ落とした詫び寂び的な雰囲気が相まっていて、心に沁みこんでくるような舞台でした。

 

カーテンコールで思いましたが、外国人ダンサーの方々は顔が小さくてスタイルが良いですね…。

次回の公演も、スケジュールが合えば是非観に行きたいです。

 

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2012年9月23日 (日)

To Belong -dialogue-

シアタートラムへ 北村明子 のダンス公演 【To Belong -dialogue-】 を観に行ってきました。

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壁に沿って幾つかの垂れ幕が吊るされただけのシンプルな舞台。

正面垂れ幕の間より北村さんと男性ダンサーが登場、男性ダンサーがジェスチャーを交えて外国語で喋り、北村さんがそれにアプローチするように動き出しました。

やがて背面の垂れ幕に、外人男性の映像が投影されます。

 

今回の作品は、北村さんがインドネシアのあるアーティストに触発されて制作したものということで、2人のインドネシア人の男性ダンサーを含む計6人のダンサーの演舞が展開されました。

所々でインドネシアの舞踊や武術を意識した動き、インドネシア人アーティストの映像などが表れ、異文化コラボの色合いが濃かったですね。

 

6人が絡み合って踊るシーン、いわゆるダンス的な動きや派手な動きではないのですが、観ていて不思議と心地良くなりました。

シンプルなBGMや独特の動きのリズムがそうさせるのでしょうか。

 

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小道具は一切用いず、映像と音楽と照明も虚飾を削いだものでしたが、センスの良さが感じられ好感が持てました。

最後のシーンも静謐で美しかったですね。

緑色で水墨画を描いたような… そんなミニマルな舞台でした。

 

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2012年7月29日 (日)

Nameless Voice ~水の庭、砂の家

静岡芸術劇場へ Noism1 のダンス公演 【Nameless Voice ~水の庭、砂の家】 を観に行ってきました。

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会場に入ると、幕が降りた舞台の前面にペットボトルが横一列に並べられ、その真ん中に大きな拡声スピーカーが置かれていました。

開演直前、舞台下の通路に、まん丸に膨らんだ大きなリュックを背負ったおかっぱ頭のダンサー 藤井泉さんが登場。

彼女がじっと客席を見渡す中、舞台袖左右より、大きなサングラスに真っ赤なワンピースをまとった女性ダンサーが2人登場。

中央に歩み寄り、同時にスピーカーを持ち上げると、公演の概要・鑑賞時の注意がスピーカーから流れるというシュールな演出。

彼女達が舞台脇にスピーカーを置いて去ると、幕が上がり、舞台上は壁三面に沿って無数のペットボトルが壁のごとく立ち並んだ無機質な空間。

中央では、1人の男性ダンサーが体のまわりを、ぐるっとペットボトルの壁に囲まれていて…。

 

今作はダンサー個々の役柄は決まっていましたが、前回鑑賞した【ホフマン物語】に比べて物語性は薄かったです。

“水”がメインテーマとなっています。

そして、“震災”がベースに含まれていると感じました。

必要不可欠なもの・いつでも存在していると思い込んでいるもの・失うと打ちひしがれてしまうもの。

そのようなイメージが湧き出てくるような、時に際どく、時に朗らかで、時にせつない、多彩な円舞模様が展開されていきました。

 

無論、井関佐和子さんを筆頭にダンサー達・ダンスも素晴らしく、金森穣さんの構成・演出も素晴らしく、小道具も多様に用いられていましたが、全体的な華やかさという面では【ホフマン物語】のほうが勝っていました。

しかし、今作では観ていて表面的な美しさや感動とは別の、深淵な感覚におちいりました。

うまく表現できませんが、心の奥底に沈んでいた“何か”を呼び起こされたような…。

アフタートークを見終えて帰りの車中でも、まだ頭がポーっとしていました。

これまで様々なダンス公演に足を運びましたが、このような感覚は初めてです。

 

終盤での荒野をバックにしたユニゾン… 今思い返してみても鳥肌が立ちます。

 

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2012年7月 8日 (日)

ファウスト・メフィスト

月見の里学遊館 うさぎホールへ 小林十市 × 大柴拓磨 のダンス公演 【ファウスト・メフィスト 】 を観に行ってきました。

 

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1週間前に新聞の記事で公演があることを知り、チケットを予約しました。

かつてベジャール・バレエ・ローザンヌで活躍した小林十市さんが、静岡の片田舎の小ホールで公演を行うとは、にわかには信じられませんでしたが…。

 

舞台上には2脚の椅子、背後には等間隔で立ち並んだ金属製のポール。

小林さんが舞台左脇から登場して椅子に座り、少し間を置いてから大柴さんが右脇より登場、この舞台をどのように展開していくか? ということを語り合い始めました。

 

ファウスト(小林)とメフィスト(大柴)。

たぶらかされるされる男(小林)とたぶらかす悪魔(大柴)。

出演は2人だけ、小道具も少なく、演出もシンプルでしたが、演劇的な要素が強く、セリフを掛け合う場面も多かったので、観ていて結構分かりやすい舞台でした。

 

ダンスは… 素晴らしかったですね。

さすがに2人とも長い間バレエダンサーとして活躍してきただけあって、バレエの動きをベースにしたダンスが映えますね。

小林さんは一つ一つの所作が柔らかく繊細で美しく、大柴さんは切れのあるパワフルでダイナミックなダンスで、私達観客を魅了してくれました。

 

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約70分の公演でしたが、密度が濃く、楽しんで観ることができました。

バレエ関係者と思われる子供の観客も結構多く、彼らにとっても良い刺激になったのではないでしょうか?

 

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2012年6月10日 (日)

NHKバレエの饗宴2012

6月17日(日) 15:00 よりNHK Eテレで、【NHKバレエの饗宴2012】が放映されます。

今年3月30日にNHKホールにて催された舞台公演で、日本を代表するダンスカンパニーとダンサーがそれぞれ演舞を繰り広げます。

 

その中で唯一、コンテンポラリー専門の踊り手として、Noism1 が出演します。

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これまでブログ内で幾度となく書きましたが、Noismは気鋭の振付家 金森穣さん率いる ずば抜けた企画力・技量を有した日本屈指のダンスカンパニーです。

コンテンポラリーダンスに興味のある方は、是非ご鑑賞を。

 

そして、良かった と感じたら、是非劇場で生の鑑賞を。

夏には彼らの新作公演が催されます。

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チケット料金は、古典バレエのカンパニーの公演に比べて格安です。

私はチケット入手済みです。

 

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2012年2月26日 (日)

ホントの時間

世田谷パブリックシアター へ 珍しいキノコ舞踊団 のダンス公演 【ホントの時間】 を観に行ってきました。

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キノコの公演に足を運ぶのは今回で2度目です。

3年半前初めて観た際に独特の面白さに魅了され、また行きたいと思っていたのですがスケジュールが折り合わず、今回ようやく観ることができました。

 

会場に入ると、客席にドレッドヘアの人が座っている と思っていたら… 獣(?)の衣装を纏ったダンサーでした。

開演と同時に、客席最前列前の通路をゆっくりと歩きながら客席横側の扉へと退場。

そして幕の降りている舞台の中から、主宰の伊藤千枝さんが登場。

バカボンの歌をアカペラで歌いながら、ソロダンス。

会場の空気が一気に和む中、3番まで歌い終わると、BGMが鳴り響き、幕が上がって、カラフルな衣装を纏った5人の女性ダンサーが登場…。

 

とても良かったです。

とにかく観ていて楽しい。

ポップでコミカルで明るくて少しシュールな、キノコワールドに惹き込まれました。

薬師丸ひろ子の【Woman】など様々なBGMに乗りながらダンスが展開され、小道具もあまり使用されないシンプルな舞台だったのですが、全く飽きないのです。

ダンサー達は時折客席通路に乗り込んできて、陽のオーラを振りまきます。

見事な演出・構成力です。

 

ダンスも一見ヘンテコな風に見えますが、オリジナリティ・バラエティに富んだ素晴らしい振付ですね。

何より、しなやかで強靭な肉体と体力が無いと務まらないでしょう。

 

過去や未来のことをあまり深く考えず、今という時を楽しく生きよう というメッセージが如実に伝わってきて、観ていて心がホクホクしました。

未就学児童も鑑賞可能とのことで、どのような作品かと考えていましたが、子供から大人まで理屈抜きで楽しめる舞台だったと思います。

ダンス作品としてもしっかり筋が通っていて、これだけクオリティの高いものを作り上げるには相当の練習量を積んだことでしょう。

 

ダンスに興味の無い方にも、是非一度観て体験していただきたいカンパニーです。

 

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2011年12月25日 (日)

2011年 私的ベスト

今年も残り少なくなりました。

1年間を振り返り、私が触れてきた映画・音楽・コンテンポラリーダンスの中で、特に満足度が高かったものを挙げたいと思います。

毎年それぞれのベスト3を記してきましたが、今年は趣味に時間を割ける余裕・気力が少なく、音楽とダンスに関してはごくわずかしか触れられなかったので、ベスト1のみ記します…。

 

 

  • 映画
  1. ブラック・スワン
  2. 海洋天堂
  3. 海炭市叙景

 

  • 音楽
  1. Mind Travel】 : Superfly

 

  • コンテンポラリーダンス
  1. 劇的舞踊『ホフマン物語』】 : Noism1&Noism2

 

 

来年は、趣味に対してもっと充実した年にしたいですね。

 

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2011年7月24日 (日)

After the lunar eclipse/月食のあと

愛知県芸術劇場へ 平山素子 のダンス公演 【After the lunar eclipse/月食のあと】 を観に行ってきました。

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開演40分前(開場10分前)に会場に到着したのですが、すでに長蛇の列。

平山さんの人気の高さに驚きました。

 

背後一面に多数のLEDライトが設置された舞台。

暗闇の中、大きなドラの音(?)が淡々と響き渡り、右手から民族衣装調の衣服をまとった平山さんが光に照らされ、ゆっくりと摺り足で現れました。

 

前回観に行ったときも感じたのですが、彼女の舞台は照明の使い方がとても印象的で、なにか神々しさを感じさせるんですよね。

まして今回はライトアーティスト 逢坂卓郎さんとのコラボレーション。

宇宙から降り注いでくる様々な放射線を感知してランダムに点滅する背面のLED。

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オペラ音楽や神秘的なBGMが流れる中、1人流れるように踊る平山さん… まるで天女のようでした。

 

そして終盤、300個のLEDライトが取り付けられた衣装をまとった平山さんが踊る姿はまさに現代アート。

映画【未知との遭遇】が脳裏に浮かびました。

かつ震災後、停滞した暗い雰囲気に覆われている日本に対し、世の中も人もきっとまた光り輝けるときが来ます というメッセージが込められているようにも感じました。 

 

アフタートークでの、平山さんのきれいな声・朗らかな人柄にも魅了され、とても心地よい気分で家路につくことができました。

 

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全くの余談ですが、帰り道、すごいミニと遭遇しました。

 

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